穏やかに晴れている銚子の空を見上げると、トナカイが引く猛スピードのそりで駆け抜けるサンタさんの姿が見えそうです(^0^)/

さて、年内に終わらせたい作業がまだまだ山積の事務局ですが、今日は12月7日(水)開催した今年度2回目の「まちづくりワークショップ」のご報告です。
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講師には、元香取市職員で、現在は佐原商工会議所事務局長の椎名喜予さんをお招きし、銚子円卓会議協働アドバイザーの関谷昇氏との対談、その後グループ討議と共有と有意義な時間となりました。
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「つけまつり」である「佐原の大祭」は「何を目指して生まれたんだろう?どんな意味があるのだろう?」をさぐるため古文書を3日間かけてコピーし、3年間かけて読み解き、資料化したことで、誰もが先人の志を知り「”他者のために”を、自らの意志で行う」ことが見える化され、共有されるようになったといいます。

自分本位になりがちだった「祭り」を、「多くの人に見せること」を意識すると同時に、「自分たちが望んで行っている祭りである」という覚悟を持つ。約30年をかけておそらく辛抱強く、丁寧に紡いできたからこそ、世界遺産へとつながり、東日本大震災からの復興の際、誰もが心の支えとした本物の誇りになったのだろうと思います。

佐原のプライドを感じる「江戸優り」という言葉も、決してカッコの良い思いつきのような造語ではなく、先人からの知恵と地域への想いから生まれたものであり、その志は佐原のまちづくりのコンセプトであり本質となっていることも改めて学びました。
「佐原の大祭」をまちづくりの背骨として、派生する様々な取り組みを常に本物志向で進めているという椎名さんのお話は本当に素晴らしいものでした。

コーディネートをされた関谷先生も、椎名さんを通じて佐原、香取のまちづくりに長く関わっていらっしゃるとのことから、対談での問いかけもとてもわかりやすく、お二人のやり取りに感じ入るばかりでした。
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その後、グループ討議では、「銚子に誇りを感じているか?銚子で生まれ育つ子供たちに伝えたいことは何か?」について討議しました。
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個人的に印象的だったのは、対話型ワークショップをはじめたばかりの2年前に比べて、一人ひとりがそれぞれの不完全を認め、補い合っていこうとする会場の雰囲気です。
この場なら安心して意見を交わせるという場になっていることはとても大切なことだと思っています。
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以下、参加者の感想から抜粋です。

・銚子の魅力について議論できて有意義な時間を過ごせました。市をはじめとした公共団体や他人からの声掛けを待つのではなく自発的に行動することが大事であると気付かせていただきました。ありがとうございました。
・佐原のまちづくりのキーワードとして今回「祭り」があげられました。大祭の歴史を聞いている時に、銚子との共通項がいくつかあり、銚子の「祭り」の在り方についても考えさせられました。またまちづくりにおいては、「キーワード」はいくつも有る事、決して急いで一つに絞って近道を行こうとせず、大切にしたいもの、伝えていきたい事を大勢の人と共有して議論していく必要性を考える機会となりました。大変勉強になりました。ありがとうございました。
・銚子市をよくするための大切なことがわかったのでよかったです。行政に頼るのではなく自分たちの意志で動かないといけないと思いました。これからの人たちのためにもっと銚子がよい町にするために、自分にできることをしていきたいと思います。
・様々なことから背骨を見つけることはなかなかほねのおれることですが、ここはじっくりとやっていきたいところです。焦ることなく続けていきたいところですね。
・佐原のまちづくりが進んでいることにうらやましさを感じました。銚子には、佐原に負けない地域資源があるので、どのように核をつくるのかが課題だと思いました。

次回3回目は2月を予定しています!
はじめての参加者の方も歓迎しています。お気軽にお問合せください。

*報告書は改めてPDFで公開いたします。詳細は事務局まで!

【事務局_B】