2021年7月17日に「地域で働く魅力的な大人と出会う時間」をコンセプトにDELKUI timeが開催されました。

地域で働く魅力的な大人と出会う時間

 

トライアルとして開催されたVol.0は「MAKE YOUR DAY~コーヒーで日常に彩りを~」をテーマに、andy’s COFFEE STANDの安藤賀一さんをメンターに迎え、銚子ポートタワーで安藤さんのコーヒーをいただきました。高校生から大人の方まで幅広い年代の方々にご参加いただきました。

今回のメンターである安藤さんについて少し紹介いたします。とても気さくな方で気軽にandyと呼んでほしいとおっしゃっていたので、ここでもandyさんと呼ばせていただきます。

 

メンターのandyさんこと安藤賀一さん

 

 

幼少期からコーヒー業界に興味があったandyさんは大学時代にコーヒーストアでアルバイトをしたり、国内のコーヒーショップを巡る旅に出かけたり、日本のエスプレッソコーヒーの先駆者である門脇裕二さんのもとでバリスタの修行をしたりしました。その後、スターバックスコーヒーでアルバイトを経て正社員になり、超難関といわれる社内試験に合格しコーヒーの専門家を表すブラックエプロンを取得します。コーヒーを体験から楽しむスターバックスリザーブバーのスターティングメンバーとして活躍されてきました。現在は健全で優しく、多様で美しい調和のとれた未来へ向かうためソーシャルビジネスandy’s Projectを立ち上げ、セミナーを行っています。

実際にお会いするととても笑顔が素敵な気さくな方で、講演会が始まる前から参加者の方々とコミュニケーションをとっていらっしゃいました。参加者の皆さまに回答いただいたアンケートにも「andyさんが明るくて楽しかった」という声が寄せられていました。

 

andyさんと話を聞く高校生・先生

 

 

andyさんは素敵なお話をたくさんしてくださいました。その中で最も印象に残ったお話は『目的論』の話です。物事を行うときには目的が重要であるとおっしゃっていました。例えば、スターバックスコーヒーはコーヒー屋さんでコーヒーを売ることが目的ではなく、コーヒーを通して人々をハッピーにしていくことが仕事ということです。

andy’s CAFFEE STANDはコーヒー屋さんを目指しているのではなく、andyさんのコーヒーを飲んだことで悩みが小さくなったり、何かのきっかけになったりすることをめざしているそうです。この考えにハッとさせられました。私事になってしまいますが、私は現在国語の教員を目指しています。その中でどうして教員になりたいのか問われることがよくあり、「本を読むことが好きだから」や「教えることが好きだから」と私のこれまでの経験の結果、教員になりたいと答えていました。しかし、このお話を聞き、これから教員になってやりたいことや教員になる目的が明確に定まっていないことに気づいたのです。気づかぬうちに教員になることをゴールとして考えていたのかもしれません。私が教員になる目的は生徒に文学や言語から自分の人生のヒントになることを見つけてもらうことです。このことを心にとめて勉学に励んでいこうと思いました。大切なことに気づかせていただきました。

 

身振り手振りを交えてわかりやすくお話しなさるandyさん

 

 

そしてこんな素敵なお話もうかがいました。コーヒーにはなんと800種類もの香りの成分があるそうです。そこでandyさんは

「コーヒーが持つ800種類の香りを色に置き換えて世界を描いたとしたら、どれだけカラフルな世界を描けるだろう。」

と考え、コーヒーで日常に彩を感じてもらうことをテーマにしました。また空港内の店舗に勤務していたとき、‘’You made my day!‘’ とお礼をいわれとても嬉しかったそうです。この経験からもコーヒーを通して誰かの日々をつくるきっかけになりたいと思ったそうです。

この考えもとても素敵だと思いました。この話をうかがったときとても景色のよい銚子ポートタワーから銚子の町を見渡してみると同じ青色でも濃淡があったり、いろいろな屋根の色だったり、私が過ごしている日常はこんなにカラフルだったのかと気づかされました。最近見失ってしまっていたり、あたりまえに感じてしまっていたりしたことに、今日はandyさんのお話でたくさん気づかされる日だと、まさにandyさんが私の今日を作ってくださったのだと感じました。

 

 

参加者の高校生 素敵な銚子の街が360°みえます。

 

スターバックスコーヒーのオーダー方法、andyさんのおすすめカスタマイズも教えてくださいました。店員さんにうかがうと、おすすめのカスタマイズを教えてくださるそうです。おいしいカスタマイズの研究をしている店員さんもたくさんいらっしゃるそうで、恥ずかしがらずにきいて大丈夫とおっしゃっていました。
私はたくさん予定をこなした週の末にご褒美としてスターバックスコーヒーに行くことがあります。カスタマイズはしたことがなかったため、今回うかがったカスタマイズを試してみようと思います。友達や姉と一緒にいくことが多いため、こんなカスタマイズが出来るよとおすすめしてみようとも思いました。

 

コーヒーを淹れてくださるandyさん

コーヒーのことについてもたくさん教えてくださいました。コーヒーは産地、品種、ロースト、加工法で味わいが変わるそうです。コーヒー豆の周りの赤い実はコーヒーチェリーと呼ばれているのですが、見た目は赤い木の実で私は酸っぱいのか、もしくはコーヒーは苦いから、実も苦いのかと思いました。しかし実際は甘いそうです。甘いということはないだろうと思っていたのでとても驚きました。
この話の中でandyさんは

「理解は知識を得て実践・経験することで初めて理解したということになる」

とおっしゃっていました。これは本当に大切なことだと思いました。座学で学んだことを実際に経験してみてはじめて身になるのだと確信しました。先日大学でラーニングピラミッドというものを習いました。ピラミッドの図で学習方法と学習定着率が表されており、講義だけだと学習定着率は5%ですが、自ら体験することで75%、他の人に教えることで90%の学習が定着するという研究結果が出ているそうです。知識を得たことを体験したときはじめて理解したことになるとは、まさにこのことだとおもいました。andyさんのコーヒーの話を聞き、実際にコーヒーを飲んでみることで、どちらか一方をするよりもより深く記憶に残り良い体験になると思いました。

 

そして、実際にコーヒーを飲んでみました。三杯いただいて飲み比べをしたのですが、私は一杯目のグァテマラというコーヒーが一番気に入りました。andyさんは色で例えるなら水色とおっしゃっていました。とても天気の良い日だったためわたしはその日の空のような水色・空色を感じました。それぞれのコーヒーに良さがあり、また合わせる食べ物やシチュエーションなどによって好みが変わるのかなと思いました。こんな場所でこんな方法で加工するから、こんな香り・味になると一つ一つわかりやすく説明してくださり、理解が深まりとても興味が湧きました。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、コーヒーの余韻の中最後にお話くださったことは私はもちろん、参加者の皆さまの心にも深くささったのではないでしょうか。

最後に、

「自分が本当に叶えたいこと、達成したいことを強く思ってがむしゃらに貫きとおすことが自分を強くし、未来を変える。」

ということが一番伝えたいことだとおっしゃっていました。他人がどう思うかは関係なく、自分がどう思うかを大切にして信じることが自信につながるとおっしゃっていたことが特に私の心に深くささりました。

私は今まで自分に自信がなく、いつも堂々としていて自信があるだろう人を羨ましく思っていました。そのため最近は準備や練習を納得いくまでやることによって少し自信を持てるようにしていました。しかし不安は完全に取り除かず、どうしたらいいのだろうと思っていました。それが今回、自分を信じてあげることが大事だとわかりました。今回のセミナーを経て、私の考え・思いを強く持ってそれを成し遂げたいと思う自分を信じてあげようと強く思いました。また、視野を広げ自分の将来についてさらによく考えようと思いました。

 

andyさんと参加者の皆さんで記念撮影! *新型コロナウイルスの感染対策を行い、撮影時のみマスクを外しております。

andyさんの貴重なお話を聞くことができて、良かったと思います。この投稿を読んでくださったみなさまにもぜひandyさんに会い、コーヒーをお飲みいただきたいです。銚子ポートタワー30周年記念イベント「銚子で2番目に高い場所でバリスタが淹れてくれる特別なコーヒーを飲もう」が8月15日、16日、28日、29日に開催されます。銚子の街と海、利根川をみながらandyさんのコーヒーをいただけます。ぜひお立ち寄りください。

 

イベントの詳細です。ぜひお立ち寄りください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。