先週9月28日(木)、主に市内の事業者様向けに「地方創生インターンシップ説明会」を開催いたしました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

銚子円卓会議では「多様なまちづくり主体による協議体」として、地域課題の解決に継続的に取り組むための、より良い体制づくりを模索しつつ、具体的なアクションとしては、地域通貨を活用した多世代の参加を前提とする資源循環のしくみづくりを進めています。

豊かな地域資源に恵まれたここ銚子の課題として、それぞれの世代&さまざまな分野から聞こえてくるのは、やっぱり「ヒトのこと」。

「銚子には働く場所がない」と言われつつ、仕事の現場はなかなかの人手不足というミスマッチ。
地域のお店で買い物をする人の数が減っていることや、イベントごとの集客以上に、安全に実践するためのボランティアスタッフなど担い手の確保に苦労する話なども、いわゆる「人口減少」を原因とするわかりやすい問題です。

この数年間、銚子円卓会議として「地域通貨の流通・活用の促進」による社会関係資本の充実と「まちづくりワークショップ」等の開催による異世代、異分野の人同士が出会う場を設けながら、地域のつながりの見える化に取り組んできました。
そこからうっすらと見えてきたのは「地域のお金についてしっかりと考えてみること。地域の中でまわし、活かす発想を育てること。」と、「人が育つことで、産業も、地域も共に育つことを実感できる地域を目指す」ことの重要性です。

今回の説明会では、はじめに石川県七尾市のまちづくり会社である(株)「御祓川」の森山奈美社長にお話をうかがいました。

キャッチフレーズである「小さな世界都市 七尾」の意味は、「小さくても世界に通用する商品やサービスを作り出す」ことだそうですが、ここでいう「世界」には単に世界の国々という概念だけではなく、一人一人の中にある「世界観」をも指し、「自分なりの世界観を実現できるまち」という意味合いも含むのだそう。

2007年の能登半島地震の際、「地域の復興を担える人材が足りない」ことを痛感したことが、その後に実践型、課題解決型インターンシップ生の受け入れの動機となり、「能登留学」と呼ばれる制度をスタートして7年がたった今年の夏、受け入れた学生の数は140名を超えたそうです。

実は、七尾留学推進協議会は、国交省事業の1年先輩でもあり、以前からネット上でその取り組みに感銘を受けていましたが、やはり直接お話をうかがえたことで事業意義の再認識ができたと感じます。

(つづく)

【事務局_B】