銚子商工会議所副会頭
野口光男

市立銚子高校
田中優行

僕は銚子商工会議所の副会頭である野口光男さんにインタビューしました。野口さんは普段税理士として働く傍ら、商工会議所の副会頭として仕事をこなしています。

そもそも僕は商工会議所の主な仕事や、取り組んでいることにあまりピンとこなかったのですが、主に市の経済や仕事の提言をしたり、行事を主催したりという仕事を無給で行っている、ボランティアのような組織であるそうです。この組織のトップは会頭と呼ばれ、商工会議所の役員の中から推薦された人が会頭、副会頭となるそうです。
現在、商工会議所で主に話し合われているのは洋上風力発電の誘致と、県道、国道と銚子連絡道路の整備についてだそうです。

正直僕は商工会議所の名前は知っていましたが、ここまで市民の生活と密接に関わり合っている組織だとは思っていませんでした。
そんな商工会議所で働く野口さんの趣味は、仕事であるといいます。彼は大学のときにはじめて税理士を目指したそうで、そのきっかけも大学で会計の面白さに触れたことだそうです。税理士の仕事というのは「企業の相談役」であり、企業の創業から解散までをみる、いわば企業の医者のような存在であると野口さんは言います。そんな彼の話からは、自分の仕事に対するプロとしてのプライドと熱意が伝わってきました。それは彼が彼自身の仕事に対する誇りを持っているからであり、それは本当に自分が好きな仕事だから誇りを持って出来るのだなと思いました。自分の将来の進路は未定ですが、自分が本当に誇りを持って出来る仕事を、一つの人生をかけて出来るようにしたいなと彼の話を聞いて思いました。

現在、銚子市は財政難や人口減少などさまざまな問題を抱えており、将来的にはこのままいくと経済破綻してしまう可能性が高く、対策を急いでいます。野口さんが特に問題視しているのが働き手の不足や後継者の不足などです。銚子市では近年、業種に問わず閉店する店舗が多く、その多くは後継者不足であると考えられています。結婚しても子どもを産まないという夫婦も最近は増え、また子どもを産んでも大学へ行ったり、上京して就職するという人が増えたことが大きな原因のひとつであると野口さんは考えます。僕はこの現代においてこの話はとても難しく、一概にどれが正解である、と言えない話であると思います。野口さんは大学へ行くことはとても大切なことだとおっしゃっていましたが、地元に残り親の仕事の後を継ぐということも重要視していました。幸い僕の親は会社員として企業に勤めているので後を継ぐ必要はありませんが、大学へ行くか行かないかという選択肢でまだ迷いのある僕としては、今後の進路をきちんと考えて選択しようと改めて思いました。

今回のインタビューは「リーダーシップ」というテーマに沿って行ったのですが、商工会議所の副会頭という役職にいる野口さんは、良いリーダーになくてはならないものについて、「リーダーが動かなくても組織が動く」という力が大切だとおっしゃいます。これは、リーダーが指示しなくてもその下にいる人たちがちゃんと動いてくれる、という簡単なようで難しいことです。また、企業のリーダーにはその組織を持続させる力も大切だと野口さんは言います。僕はリーダーとして先頭をきって歩いていくタイプではありませんが、このことは肝に命じておきたいと思います。

ここまで野口さんにいろいろな話を伺ってきましたが、彼の話からは常にそのプライドや熱意を感じ取ることができました。僕が幼稚園児の頃からなりたかった職業に「自動車デザイナー」があります。今、他のいろいろな職種を調べながらもその夢を捨てきれずにいます。どの道に進むことになっても、野口さんのおっしゃっていたことを忘れずに、自分に合った仕事を見つけ、「仕事が趣味」になるくらいの天職を見つけたいと思います。

インタビュー記事のPDFはこちら