千葉科学大学副学長
堀本政夫

県立銚子高校
宮内凜花

リーダーシップは、リーダーなどの中心的に動く人物のみ持っていればいいものだと今まで私は思っていた。しかし、今回行ったインタビューにより、その考えは一変した。
今回、千葉科学大学の副学長堀本政夫氏にインタビューをした。堀本氏は大阪出身で北海道大学卒業後に大手外資系会社に勤め、彼が勤めている間に日本・アメリカの事研究所が閉鎖したり、それを立て直したり、はたまた自らアメリカで研究したり、その後千葉科学大学の副学長に就任するなど、思いのほか波瀾万丈な人生であった。私は副学長にインタビューすると決まり、テーマを決めている際、副学長ならではのテーマの質問が全く思い浮かばず困っていた。しかし、経歴や過去の体験談を聞き、私が体験したことのない経験の多さにとても驚いた。

<リーダーシップ≠リーダー>
堀本氏のインタビューの中で一番驚いたことは、リーダーシップとリーダーは異なるということだ。堀本氏が会社に勤めていた頃、会社でリーダーシップに関するセミナーがあり、参加したそうだ。
「リーダーシップはリーダーのみが持つべきものではなく一人一人が持つべきものである。リーダーシップは個々のスキルであり、自らで身につけるものである。リーダーは一人一人のリーダーシップを把握し、それを発揮できるようにチャンスを与え、サポートする役割だ。」と教わったらしい。
最近生徒会長に就任した私はとても感銘を受けた。リーダーといったら組織内をまとめ、その組織を引っ張っていく人だと考えていた。大勢の前に立ち、全員を引っ張っていくなんてことできるかな、みんなをまとめられるかな、と就任してから心配であったが、これはリーダーでもなく、リーダーシップでもないと気づき少し安心した。これからの私に必要なのはここを見つめ、それぞれが持っているリーダーシップや能力を見出し、それらを整備していくことなのだと分かった。

<能動的に動く>
堀本氏のインタビューの中で「能動的」という言葉が何度も出て来た。学校の英語の授業でよく能動態・受動態とやるが、会話の中で「能動的に動く...」と言われて私はよくわからなかった為質問した。
「人に指示されて動くのではなく、自分で考えてそれを行動に移す。つまり、自発的に動くこと。その中で自分を磨いていく。その積み重ねがリーダーシップに繋がる。」と述べていた。

冒頭で堀本氏の経歴について記したが、彼は人や組織に流されたような波瀾万丈な人生を送ってきている。大学の学部もどれが自分に合っているかと友達に聞いたらしい。(薬学部か獣医学部で迷い、友達は薬学部と言ったそうだが、逆らいたがり屋で獣医学部を選んだ。しかし入社した会社は製薬グループという面白い話を教えてくれた。)
しかし、彼は決して受動的に動いているのではなかった。
組織という常に変動している物の中で、彼が持っている能動的なリーダーシップを使い過ごしてきたのだ。インタビューの前半、堀本氏の生い立ちを聞く中で、予想外の話が多く、失礼ながらも「この人すごい人なのだ」と感じていた。「流されてきたんだよねー」と笑いながら話して「能動的に動くことが大事」と話していた。インタビューをしている時の私はこの二つの発言を矛盾のように感じていたが執筆している今はそれが彼のリーダーシップであるのかと分かり、尊敬している。

そして堀本氏はよく適材適所とも言っていた。彼自身、臨機応変な対応ができ、他の人のことを適材適所に整備できるのだと感じた。堀本氏の言葉を借りると、私はまだ受動的な人間だと思う。これからは自分を磨きながら私なりのリーダーシップを身に付けていきたい。

<リーダーは孤独>
「リーダーは最終決定をし、責任を取る人。しかし、それが正解かは結果が出てからしか分からず自問自答をする。だからよく孤独って言われている。」と堀本氏は述べた。
私は生徒会長という孤独なリーダーである。私は優柔不断で何かと周りの人に最終決断を委ねてきた。そしてそれが何となくリーダーシップ、優しさなのではないかと思っていた。しかし、堀本氏の話を受け、単なる甘えだと分かった。生徒会長になった今、リーダーシップも必要で最終決定を判断することも必要だと分かった。

<<リーダーシップとは>>
得意なことは才能や努力でできている。このインタビューを通してリーダーシップもそのようなものだと感じた。学級委員を務めている友達のことをリーダーシップがあっていいなと思っていた。自分は生まれながらリーダーシップがないと感じていた。しかし、努力すればいいのだ。能動的に動き、人を見極めれば自然とリーダーシップを発揮した行動が取れる。今回のインタビューでそのようなことが分かった。そして私にはそれを実践できる場があるので実行していこうと思う。常に変化している社会に流されながら、自分を流さないように。

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