DELKUI2期生の活動紹介。
プロジェクトを発表した時から、多くの学生さんから注目が集まったのが、こちらのプロジェクトでした。「門松」をつくる際に出る大量の竹の廃材の処理方法について、徹底リサーチの上、社長に企画提案をする、というものです。

今回、このプロジェクトには2名の学生が参加し、本日は成果報告会でも先に発表した土門さんのプロジェクトと「まとめ」をご紹介します。

土門さんの愛称は「もんちゃん」。自分自身との向き合い方、モチベーションのコントロールがとても上手で、朝4時から起きて学ぶなど集中力もありました。休日を返上してエントリーシートを仕上げ、高い倍率をくぐりぬけて希望するゼミに入った頑張り屋さんでもあります。

実はプレゼンの内容は、当日まで社長さんに秘密でした。

本事業へのご質問、お問い合わせなど、お気軽に事務局までお寄せください。
銚子円卓会議事務局:http://choshientaku.com/contact/

企業名:(株)浜鈴総芸
プロジェクト名:日本一の門松(かどまつ)供給地の課題に、とことん向き合う究極のコミュニケーター募集!テーマは「半端ない量の残った「竹」をどうする!?」
プロジェクト詳細:https://www.project-index.jp/intern/17221
事業内容:廃材である竹の処分に関する調査、及び企画提案
インターン生:土門美菜(慶應義塾大学 商学部2年)

〇成果報告会用プレゼンテーション
310322成果報告会_土門(PDF)
310322成果報告会_土門(PPTX)

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まとめ
慶應義塾大学 商学部 二年 土門美菜 

【自分自身について】
私は、多くの人とのかかわりを通じて自分の世界を広げたい、との思いで地域ベンチャー留学への参加を決めました。特にこの地域に行きたい!具体的にこんなことがしたい!ということは考えておらず、銚子を選んだのも、現実的に考えて一時帰宅が可能な地域であったから、というのが理由です。他の地域で実際にインターンをしたわけではないので何とも言えませんが、どの地域に行ったとしても、初めての経験は必ずあるだろうし、自分の世界を広げることはできたと思います。しかし、一か月たった今、数ある地域の中から銚子を選んで本当によかったと思っています。たった一ヶ月でこんなにも多くの「初めて」に出会うことができて、成長を実感できるなんて思ってもいませんでした。

具体的にこのインターンで感じたこと、学んだこと、できるようになったことは○○個あります。、、、とわかりやすくまとめようと思ったのですが、たくさんありすぎるので箇条書きで並べさせていただきます。

・異なる考えをもつ人と合意形成を図ることの難しさ
:今回、二人でプロジェクトに取り組む中で一番悩んだのはこれです。全く違う分野の二人であるからこそ、お互い勉強になるし、新しい視点を持つことができたりと、もちろん良い点もありました。しかし、一か月という限られた期間の中で、もともと仲がいいわけでもない人に対して本音をぶつけることなんてできないし、でも自分の考えを曲げたくはないし、でもどっちかが妥協しなくてはプロジェクトは進まないし、、、と色々考えていたらイライラしてきて、一人になりたいと思った日もありました。今回は、最終的に二人でばらばらの答えを出す形にはなりましたが、今後のゼミ活動や社会に出てからも、このような状況に遭遇することはたくさんあると思います。その時には、このインターンのことを思い出し、自分の考えばかりを主張するのではなく、相手の考えや主張を理解したうえで、お互いに歩み寄る努力をし、納得のいく形で一つの答えにたどり着けるようにしたいと思います。

・当事者意識
:インターン開始5日くらいで、プロジェクトにおける自分の存在意義を考え、私必要ないな、と思い、全部人任せにしたくなったことがありました。その時にふと、これが当事者意識の欠如か、、、と思いました。自分でやると決めたからには、どんな問題も自分に関係があること、人ごとではなく自分ごととして捉えなくてはいけないなと感じました。

・自分の気持ちのコントロール法
:つらい時は一人になるより誰かに相談した方が気持ちが楽になるということが分かりました。また、ハードルは高いが本当にやりたいことと、ハードルは低いがそれほどやりたくはないことを提示された際に、楽な方(後者)を選んで生きてきましたが、そうではなくて、どんなに大変でも、やりたいならそれなりの覚悟をもって挑戦すべきであり、甘えの気持ちを自分自身で抑制する必要があるということもわかりました。

・自分がどんな時に力を発揮できるか
:計画的に物事を進めていくのは得意な方ですが、やることがたくさんあって時間がなく、追い込まれた時こそ力が出せるような気がしました。

・言語化能力
:これは、今回改めて自分に足りないと思った力です。頭ではちゃんと考えているつもりでも、それを言葉にしようと思うとうまく伝えられません。残り二年の大学生活で言語化能力を身に付け、今私の中にあるぼんやりとした夢を、言葉ではっきりと表現できるようになりたいです。

・身についた力→多角的な視点で物事を考える力、コミュニケーション能力

・働くということ
:主体性も重要ですが、言われたことや要求をその通りに実現する能力も、働くうえでは必要不可欠であると思いました。

・人の力
:一年位前まではヒトと関わるのが苦手だったしできれば一人でいたいと思っていましたが、他人と関わるからこそ自分がどういう人間であるかがわかるし、考え方のレパートリーが増えるし、何よりも、やはり何事においても人はモチベーションになるなと改めて思いました。

 

【銚子について】

一度も銚子に来たことがなかった私は、オンライン面談で銚子の印象を聞かれた際に、「海、、、?魚、、、?」としか答えることができませんでした。醤油が有名であることも、春キャベツをあんなにたくさん作っているということも、人口が減少していて、財政難に苦しんでいるということも全く知りませんでした。銚子に限らず、その場所に来てもらうにはまず知ってもらうこと、そして興味をもってもらう必要があると思います。銚子という地域を知らない人は少ないと思うので、その点はメリットであるのに、具体的にどんなところなのか、どんな魅力があるのかと言われるとピンとこないから興味を持ってもらえない、というのがもったいないところだと思います(私が無知なだけかもしれませんが)。

一か月銚子に住んで一番いいなと思ったことは、人と人との絶妙な距離感です。私が関わらせていただいた方は、みんなで協力して銚子をよくしていこうという思いを持っている方が多く、人と人とのつながりを大切にされているように感じました。しかしその距離感が近すぎず、でも都会のような疎遠な関係ではなく、ちょうどいい距離感を保てているのかなと私は感じ、居心地がよかったです。

一方気になった点もいくつか挙げさせていただきます。

・路駐が多い
・歩いている人が全然いない(車が多い)
・すきくるスターの認知度が低い
・醤油工場周辺がにおう
・スーパーがやたらビニール袋を多めにつけてくる(資源がもったいない)
・THE観光地って感じではないのに観光地で押していこうとしている感じがした

・成果報告会について

 (すみません、疲れてきたので箇条書きで許してください、、、)

・人前で発表するとき、いつもなら声も手も震えてすごく緊張してしまうのに、今回は我ながら堂々とできた←それなりに準備ができていたからだと思う

・とかいいつつ、プレゼンの最後の方息が苦しかったので、緊張してちゃんと呼吸できてなかったのかな(笑)

・笑ってくれる方もいて、発表上手だったというフィードバックもいただけてうれしかった

・リハーサル後ETIC.からのFBを受けて一時間くらいで2枚のスライドを追加し、文章も何か所か変更して、要求や提案のすべてを本番のプレゼンに反映させることができた

プロジェクトをただやるだけではなく、成果を発表する場があることで、自分自身の頑張りや反省点を認識することができるので、今後もぜひ継続していただきたいです。

大変なこともたくさんあったのに、終わった今となっては楽しかったな、しかでてきません。
一か月という短い期間でしたが、私に成長の機会を与えてくださってありがとうございました。また必ず遊びに行きます!