DELKUI2期生の活動紹介。
成果報告会2番目の発表者は、観音様近く、地域通貨流通拠点オールスターズでもあるパン屋さん「サントノーレ」にインターンした内芝さんです。愛称は「うっちー」。

毎日の日報を通して、自身の戸惑いや苦しさを整理し吐露できる内芝さんの賢さと豊かな想像力が凝縮したマニュアルは圧巻!
このプロジェクトと成果が、今後、コーディネートチームのプロジェクト設計に大きく影響を与えることは間違いありません。どうぞご覧ください。

本事業へのご質問、お問い合わせなど、お気軽に事務局までお寄せください。
銚子円卓会議事務局:http://choshientaku.com/contact/

 

企業名:(株)サントノーレ
プロジェクト名:進化するベーカリーに必要なものは何だ!?地域に残したい店舗の希望を紡ぐ「右腕マニュアル」作成プロジェクト
プロジェクト詳細:https://www.project-index.jp/intern/17543
業務内容:店舗運営・業務マニュアルの作成
インターン生:内芝桃子(静岡大学 農学部 共生バイオサイエンス学科 修士1年)

【マニュアル】
<焼成部門>(word,PDF,印刷で提出・下記PDF)
焼成部門レシピ(カンパーニュ・食パン)
焼成部門レシピ(コッペ・ソフトフランス)
焼成部門レシピ(その他)
焼成部門レシピ(デニッシュ・クロワッサン)
焼成部門レシピ(ドーナツ)
焼成部門レシピ(ロール・くるみ・ブリオッシュ)

<成形部門>(word,PDF,印刷で提出・下記PDF)
モルダーの使い方
成形部門レシピ  (ドーナツ生地)
成形部門レシピ (ブリオッシュ生地)
成形部門レシピ (菓子生地、ロール生地)
成形部門レシピ(クロワッサン)
成形部門レシピ(その他)
成形部門レシピ(ソフトフランス、クルミ)
成形部門レシピ(デニッシュ)
成形部門レシピ(食パン)

<仕込み>(word,Excelで作成)
仕込みレシピ(PDF)

〇成果報告会用プレゼンテーション
310322成果報告会_内芝(PDF)
310322成果報告会_内芝  (PPTX)

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(インターン31日目)

■インターンシップでの目標

<業務目標>
・新人への教育負担を減らせるような方法を提案・実施すること ⇒ ?

<個人目標>
・価値観を広げること
*自分自身の今の価値観に気づき、また今後の価値観形成に繋げたい
*モヤモヤを感じる時間が嫌なので、多くの価値観を知り、受け止められる人間になりたい

⇒自分の価値観にも気づけましたし、沢山の新しい価値観を知ることがでる非常に有難い時間となりました。

■今日1日の流れ

AM11:00~ 1ヶ月の振り返り
PM2:00~  発表の練習
PM5:00~7:00 成果報告会
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1ヶ月の締めくくりとなる成果報告会が終わりました。
それと共に1ヶ月間の銚子生活が終わりました。
とりあえず、終わった直後は「無事に終えられて良かった。」「終わった!!!!」という感情が強くありました。
しかし、静岡に帰り、研究室の先輩や後輩の卒業を見送ったのですが、半年ほど休学していたこともあり研究室という場所は「自分の居場所ではなくなった」と感じました。
寂しくもありましたが、銚子に居た頃はそんな寂しさを感じることなく、居場所を作ってもらいながら存分に悩める環境を作っていただいていたことに気付き、有難さを感じました。
また、私は現在所属している研究室の分野には興味を持てておらず、留学から戻った後に復学するか、退学して就活するかも悩んでいたのですが、自分の居場所が欲しいがために親に負担をさせながらその場に居続けるよりも、どこであれ就職をし、自分でお金を稼ぎ、全ての責任を自分で負い、自分で選択していく人生を歩み、ここに居たいと自分が思える場所を見つけたいと思いました。このような考えに至れたことはこのインターンシップを経たおかげです。

また、成果報告会についてですが、リハーサル時に私の内面部分をあまりにもありのままに話しすぎて「ネガティブに聞こえる。」との指摘を沢山いただきました。
私はその意見を、ありのままにさらけ出して話したからこそ「私がネガティブなものの捉え方しかできないこと」を否定されていると感じ、へこみました。
ネガティブなものの見方をしてしまう、ひねくれた性格であることを、私自身が気にしているため、その部分を指摘されることは一番ショックでした。
(気にしているなら偽ればいいのですが、その部分を偽ることが一番嫌です。)
元来真っすぐにものを見られる人であれば、素直にそれを伝えたとしても人に伝わりやすいものになるでしょう。そうではない自分に嫌悪感が募ったというのが指摘を受けたときの心情です。

同じ事実を伝えるとしても、ネガティブにもポジティブにも言い換えることができます。
今回は社長やこの取り組みに否定的な感情を持っているわけでは決してなく、私は全てがあったから私自身が成長できたと感じていましたし、そのように話したつもりでもあったため、私の言葉がまさか否定的に聞こえるとは思いませんでした。
ゆえに言い方が大切であることは強く感じました。
ですが、私の発表で、私は確かに否定をしたいとは少しも考えていなかった一方で、自分が感じたものを全てありのままに晒したいという思いもありました。
そうすることで、この取り組みを作る側の方たちにとって、今後の取り組みをより良いものにするための何らかのヒントになればいいなという思いもありました。
(ヒントになるほどの発表であるとも思いませんが、もしなるならと希望を持っていました。)
もちろん、私は今回の取り組みを否定したいわけではありません。
もっとこうした方がいいのではと提案したいわけでもありません。
私自身は今回の取り組みは本当に良かったと思っていることに嘘はありません。
ですが、私の中にはやはり、私だけではなくこの取り組みが地域のために・企業のためにもなって欲しいという思いがあるからこそ、ありのままに話すことで、この取り組みを作る側の方々に、またはこの取り組みに関わる方々にも、そうでない人にも「このような取り組み方をし、このように感じた学生」の一例として見て・考えていただけたらと思い、だからこそ、私の感じたものを綺麗な、かっこを付けた発表(美談)にしたくはないと思っていました。

ゆえに、今回、言い方をポジティブな言い回しに変えたことは本当に良かったかはわかりません。社長や円卓nightで私に良くしていただいた方たちや、学生、取り組みに関わらない市民の方々に対しては、この取り組みをポジティブに受け取っていただけた方が良かったとも思いますし、実際の私の感情に近いネガティブな言い回しをして、それぞれに考えていただいても良かったかもとも思いました。どちらを選択したにせよ、こちらで良かったかなとモヤモヤは残っていたと思います。

それでは何故私がポジティブな言い回しをあの時に選んだかですが、(これは後後になってから気付いたことですが)私はネガティブな言い回しをすることにより自分が否定され、嫌われてしまうことから逃げました。
結局は自分のためですが、自分を守るために大変分厚い壁を作り、それによって人との距離が縮められないことが多い私が、嫌われたくない・相手を傷つける可能性のある言い方をしなくて良かったと思えるだけ、周りの方々を好きになれていたのだなと気づきました。そのことは大変嬉しかったです。

結果的に、今回は発表直前にリハーサルがあったことで、一度に同じ部分に対して集中攻撃されたことを受け止めきれなかったことで、気分が落ち(私の感情コントロール力の欠如のせいですが)、それを本番に引きずることになってしまったことは残念ではありましたが、ポジティブな言い回しをするという選択に至れたことは良かったと思います。
落ち込みもしましたが、私のことをほとんど何も知らない方たちから、知らないからこそ冷静なご指摘をいただけたことを今は良かったと思っています。
(指摘は単純に私に「どちらを選択するかをしっかりと考えたうえで、発表を行ったほうがいいよ」というアドバイスであったかもしれないと今は感じます。ご指摘いただきありがとうございました。)
それと共に、私が感じたことをありのままに話したときに、相手が傷つくことになる可能性を考慮して、自分の意見を発信する必要があることもわかりました。考慮した上で、発言すべきか否かを自分で選んで発言する必要がある、そしてそのフィードバックは全て自分の責任であることが理解できました。
しかし、相手がどのように受け取るか、相手のことを配慮して行動することと自分の感情に嘘をつかないこと、この選択をすることは難しいものです。
相手のことを本当に純粋に思うとはどういうことなのでしょうか?

また、話題が変わりますが、今回、私の発表や取り組みに対して多くのお褒めの言葉、労いの言葉を頂きました。
私を気遣い、言葉を頂けたことは本当に嬉しく、有難いと感じています。
しかし、それをそのまま受け取ることができていません。
私は、違う人が取り組んでいたらもっと違う関わり方をして、もっとお店のためになる活動ができていたのではと思っています。自分の活動に対して自分自身が肯定出来ていないので、周りからの肯定も素直に受け取ることができません。(大変失礼であり、申し訳ないと感じています。ごめんなさい。)
善意を素直に受け入れられないということは、その方を信頼しきれていないということであり、
この1ヶ月間とても私に親切に、丁寧に関わってくれた皆さんの言葉を素直に受け取れない自分が嫌になりました。自己肯定感の欠如は前々から課題であると感じていましたが、どうすれば自分を肯定することができ、それによって周りを信頼することが出来るのかが、今の私にはわかりません。
どの場所に行っても大抵「自信を持ちなさい」と私は言われてきましたが、どう自信を持てばいいのか、どう自分を肯定すればいいのか、いつになってもわかりません。
その生き方は苦しく、私自身ずっと抜け出したいと、本を読んでは試してと試行錯誤していますが、あまり変化はありません。これからも課題となるでしょう。
今回一つ、私が自分のことを褒めてやれる部分があるとすれば、成果を残せたか、
サントノーレというお店に何かお返しができたか否かは別にして、「1ヶ月間苦しかったけどやりきった」ということです。結局は私にはこういう経験を増やしていくことでしか、自信が持てないのかもしれません。ゆえに、こういった経験をこれからはもっと積んでいけたらと思っています。

そして今回の成果報告会では、私は自分自身の発表やそのフィードバックよりも理事長が「中学校での発表よりも皆ジャンプアップしていた」とお話されたように、皆がそれぞれのカラーを出しながら、すごく良い発表をできていたことが、そしてそれを評価されていたこと、企業さんにも届いていたことを見られて、非常に嬉しかったです。
1ヶ月間、皆と沢山お話をして関われたわけではないですが、毎日頑張っている様子や、悩んでいる姿を見てきていたので、あれだけの発表ができていて単純に「すごい!」と思いましたし、
各企業さんのコメントを聞けて、皆の頑張りが報われたのかなということを感じて、「本当に嬉しい、良かったね、お疲れさま!」と思いました。今回、何よりも嬉しかったです。

さて、ここでは私は恐らくはネガティブに受け取られる表現方法をしていると思います。
それが皆さんを傷つけるものになるかもしれませんし、そうだとしたら謝ります。ごめんなさい。再度言いなおしますが、私は今回の取り組みがこのようなもので、本当に良かったと思っていますし、皆さんが私を支えて下さったことに大変感謝しております。否定したい部分などありません。
今までの日報でも全てを赤裸々に語っていたように、最後の日報でもそのスタンスを変えず
話させていただきました。最後になりますが、私のような面倒な性格の人間を、最後まで見捨てることなく見守り、声をかけ、支えていただき、本当にありがとうございました。今回していただいたことを、皆さんに直接お返しすることは難しいかもしれませんが、この経験を今後に精一杯活かすことで、または同じ様に自分が他の人に接することで、報いることができればと思います。ありがとうございました。