銚子警察ラジオ「☆を逃がすな!」
早いもので10月の放送になりました。
秋も深まってきて、毎日お天気がころころ変わる、そんな季節です。
皆さん風邪などひいていませんか?
本日のご担当は苅部交通課長、パーソナリティは阿尾希世美さんです。
今月からしばらく、都合により月1回の放送とさせて頂きます。

今回は、まず県内・市内の交通事故発生状況についてお話し頂きました。
今年度9月末現在で、交通事故により亡くなられた方は県内で104名、全国的にはワースト7位だそうです。
前年より19名減少しているとはいえ、まだまだ千葉県では悲惨な事故が多いといいます。
対して銚子市内では、昨年の6月6日以降悲惨な事故は起きていませんが、怪我のない物損事故は増加しています。
ということは、たまたまケガがなかっただけで、いつ大きな事故が起きてもおかしくないということになります。
そして、今年の事故の特徴は、全体のほぼ半数が高齢者であり、歩行中に悲惨な事故にあわれているということです。
また、シートベルトの未装着で亡くなる方が増加しているそうです。
シートベルトは、命を守る最後の砦、装着していれば大事に至ることはない事故も多くあると聞きます。
一般道において、後部座席もシートベルトを装着するよう、心がけとドライバーからの働きかけが必要です。

さらに銚子市内で多くみられる、65歳以上の高齢者が原因の事故について、高齢者が事故当事者にならないために、どのように考えたらよいか、お話がありました。
銚子市では、高齢者のほぼ2人に1人が運転免許証を保有しているという現状がありますが、まずは「加齢による衰えを受け止め、自覚する」ことから考えなくてはなりません。
高齢者に限ったことではありませんが、今まで事故にあわなかった、起こさなかったのは偶然であり、運転する際の過信や思い込みが「自分自身を見つめる」ということを妨げてしまいます。
そこで、「運転はもう無理かな」「家族が心配しているからやめようかな」と思っている方には「運転免許証自主返納制度」を積極的に案内しているそうです。
65歳以上の方で、運転免許証の有効期間内に自主的に返納して頂いた方のうち、「運転経歴証明書」の発行を受けると、銚子市内のタクシー1割引、銚子電鉄半額、千葉交通やちばこうバスの路線バス半額のサービスが受けられます。
県内でも様々な割引やサービスを受けることができるので、気になる方は警察署へお問合せ、またはホームページなどで確認してみて下さい。

今年は9月末で約150人の方が返納しているとのことです。
これは高齢者の人口に対して1、2%程度だということなので、まだまだ返納制度への理解と浸透が必要です。
実際、銚子市内では車がないと不便だと感じることが多いとは思いますが、車の所有と交通機関を利用した場合で年にかかる費用を考えると、明らかにどちらが家計に優しいかはわかると思います。
なによりご自身、ご家族も安心です。
この機会に、市民の皆さんにぜひ改めて自分の運転や交通に対する考えを見つめなおして頂きたいと思います。

↓本日の放送はこちらからお聞き頂けます。