あしたのまち・くらしづくり活動賞 内閣官房長官賞を受賞のご報告

■内閣官房長官賞
協働を紡ぐまちづくり中間支援活動
千葉県銚子市 一般財団法人銚子円卓会議
【活動内容】
■概要
 銚子円卓会議は、約10年間の活動を経て、令和6年6月、地域内外の企業、市民からのご寄付を設立資金として法人化。基本3事業―地域課題の解決に取り組む市民活動への助成事業「この指とまれ!」の実践、地域力を活かした「共助の循環備蓄OSUSOWAKE(おすそわけ)」の創造、次世代と地域をつなげるキャリア教育「DELKUI(デルクイ)」の展開―の継続的な推進を通して、市民一人ひとりの挑戦を支え、共助を育み、成長を促す土壌を耕し、市民協働による持続可能なまちづくりの基盤としての歩みを進めている。

■活動内容
 「銚子円卓会議」では、制度の隙間を柔軟に埋めながら、市民の自発的な活動と地域資源の活用を促進するプラットフォームとして機能することを目指し、千葉県事業を契機にまちづくりの多様な主体が連携する協議体として約10年間の活動実績を重ねてきた。そして2024年6月、地域の企業・個人からの寄付によりコミュニティ財団化を実現。これにより、活動の持続可能性と信頼性を高め、行政依存型ではない市民協働型まちづくりの基盤が強化された。

■主な事業
1. 地域課題と人を寄付でつなぐ「この指とまれ!プロジェクト」
 地域課題に向き合い、「この指とまれ!」と自ら手をあげ、仲間たちと共に、解決に向けた活動に取り組んでいる方々を、寄付を媒介して応援する人の輪を広げていこうとするプロジェクト。2013年から19団体に対して寄付金を媒介している。
2. 地域資源の循環を生む「共助のローリングストック OSUSOWAKE」
 パートナー地域の災害時には支援物資として、災害が起こらなければ参加者の手元へ備蓄品が届く、日常からの防災活動が、銚子発、日本初の「共助のローリングストック OSUSOWAKE」である。お米、鯖の文化干し、煎餅や木の葉パン、醤油セットなど地元企業の自慢の逸品を備蓄品として活用し、石川県珠洲市など全国4地域とのパートナー連携を構築。さらに地元千葉科学大学など教育機関との協働による防災教育、地域資源活用の実践として高く評価され、令和3年度には千葉県知事賞(ちばコラボ大賞)を受賞。昨年度、第4期では、備蓄品がはじめて石川県珠洲市への支援品となった。
3. 次世代と地域を結ぶ「DELKUI(出る杭)」
 次世代と地域との良質な関係を育もうとするローカルキャリア教育支援事業。中高生など次世代を対象に、地元企業人との対話の機会の創出、学生・おとなインターンシップの推進、プロボノ活動の受け入れ、地域課題への関与などを通じて主体的に地域の多様な大人と関わる機会を創出しながら、多様なキャリア形成を丁寧に支援している。今年度からは教育委員会の後援のもと小・中学校のキャリア教育に活用されることを想定する『地域人財データベース』の構築を高校生と共に取り組む事業に着手する。

【評価された点】
 複数のまちづくり団体が連携する協議体で中間支援を行うプラットフォームとして、多くのユニークなプロジェクトを広く支援している。市民主体型の身近な課題解決、地場産品などの地域資源の活用による災害対応型の交流、ローカルキャリア教育はいずれも地域活性化にとって参考となる先駆的な活動といえる。

上記、公益財団法人あしたの日本を創る会公式サイトより

地域のみなさんとともに積み重ねてきた日々が、こうして形になったことを心からうれしく思います。
市民の皆さま、企業・団体、行政、そして日々の暮らしの中で支えてくださったすべての方に、心より御礼申し上げます。

これからも、銚子から“まちの希望”を育て、やさしい共創の輪を全国へ広げていけるよう、歩みを進めてまいります。

つなぐまちづくりを、前へ!

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