レジリエンス社会・地域共創シンポジウム in 銚子 2025 『分断から融和へ』

冬へと向かう気配のなか、多くの皆さまにご来場いただき、
「レジリエント社会・地域共創シンポジウム in 銚子2025」 を無事開催することができました。
会場で、またオンライン配信で、ご参加くださいました皆さまに、心より御礼申し上げます。

近年、「レジリエンス(Resilience)」という言葉は、
災害や社会変動に対してしなやかに適応し、再び立ち上がる力として注目されています。
それは単に“元に戻す”という意味にとどまらず、
経験を通じてより良い姿へと更新していく学習過程そのものを含みます。

また「地域共創(Co-creation)」は、
行政・企業・大学・市民が、互いの強みを持ち寄り、
新しい価値をともにつくり出すための社会的プロセスを指します。
多様な立場が出会い、重なり合いながら、
地域の未来像を“協働で描き、協働で実現していく”ための現代的アプローチです。

今回のシンポジウムは、この二つの概念を軸に据え、改めて言葉の定義を学びながら、
銚子で積み重ねられてきた実践を「学術」と「地域の現場」を往還する形で深める場となりました。

 

開会の言葉 千葉科学大学 学長 藤本 一雄
ご挨拶 銚子市長 越川 信一様
趣旨説明 千葉大学 児玉香奈子教授・銚子円卓会議 松岡明夫代表理事
基調講演1 千葉大学人文科学研究院・教授 小谷 真吾
基調講演2 千葉科学大学 危機管理学部長 木村 栄宏

第一部 基調講演
①テーマ:食、レジリエンス、そして地域創生
講演者:小 谷 真 吾(千葉大学人文科学研究院・教授)
②テーマ:危機管理の視点から食と地域のレジリエンスを考える:分断状況を克服するリスクマネジメントとは
講演者:木 村 栄 宏(千葉科学大学危機管理学部長・教授)

事例1 根本 吉規
事例2 飯田 訓文
事例3 坐古 拓也

第二部 分野横断を意識した地域における先進的な取組み事例
①テーマ:共助と商助を引き出すOSUSOWAKEを通したレジリエントな地域社会への挑戦
発表者:根 本 吉 規((有)根本商店 専務)
②テーマ:生産・販売・広報・消費の未来を紡ぐ銚子メロン共創プロジェクト
発表者:飯 田 訓 文 (磯初 代表)
➂テーマ:気前の良い漁師文化を街に再び!銚子ワイナリーの挑戦
発表者:坐 古 拓 也(銚子葡萄酒醸造所座古萬蔵商店 代表)

第三部 パネルディスカッション

第三部 パネルディスカッション
▶モデレーター:和田 健(千葉大学 国際学術研究院長・教授)
▶パネリスト:
大 塚 憲 一(銚子市漁業協同組合 専務理事)
石 毛 康 弘(銚子市漁業協同組合 常務理事)
室 井 房 治(山十商店 代表、千葉科学大学 招聘教授)
▶コメント:
有 泉 茉 佑(全国漁業協同組合連合会浜再生推進部 副調査役ー漁業を中心とした地域活性化の視点から)
小 川 賢 汰(千葉科学大学大学院危機管理学研究科修士課程2年ー地域防災の視点から)
松 川 和 輝(千葉科学大学危機管理学部4年ー共助による地域創生の視点から)
佐 野 羽 純(千葉大学文学部4年ー茨城県日立市の地域共創の事例から) 

会場で交わされた言葉の一つひとつが、銚子の未来への希望を結び合わせていく時間となりました。
ファシリテーターを務めてくださった千葉大学・和田健教授より、シンポジウムを振り返る温かなメールを頂戴し、全文をご紹介することについても快くご承諾いただいております。
以下に、そのまま掲載させていただきます。


千葉大学大学院国際学術研究院の和田です。昨日は貴重なお話また貴重な場にご縁をいただき、ありがとうございました。

みなさまの取り組みを拝聴できましたこと、大変勉強になりました。

十分なファシリテートはできませんでしたが、銚子漁協のキンメダイ販売戦略の取り組みと飯田さんの銚子メロン広報展開の取り組みがパネルディスカッションで可視化できたのはよかったとかんじました。

また坐古さんが話されたワイン醸造ブドウ栽培の導入という、もとよりある事業を拡充しながら新規性のあるビジネスが展開していく可能性が、銚子の地域発展に魅力を感じる外からの人がどのように捉えてくれるかな、という希望を私的にはかんじました。

そして根本さんがお話しになった円卓会議の取り組み、特にOSUSOWAKEの取り組みが防災協力の新たな可能性をみることができ、新たな防災に関わるマインドが、モデル展開し定着していく方向に進む希望も感じました。

シンポのキーワードで「分断」がありましたが、みなさまそれぞれが持っているポテンシャルと取り組みが、銚子市のなかで一体化する可能性が高いのでは(もうひとつのキーワードで「融和」がありましたが)、とパネルディスカッションが終わりまして感じました。

パネルディスカッションは、それぞれのパネル(登壇者、コメンテーター、そしてフロア参加者)を組み合わせて、新しい全体像を確認できる場だと認識していますが、そこまでできたかどうかは力不足であったかと思います。ただ極力、すべてのみなさまのお考えが発言できるようには意識いたしました。

シンポ冒頭の自己紹介で話しましたが、私にとっては30年前そして15年前の銚子から戻ってきた気分です。

今後のみなさまの取り組みを知ることができ、今の銚子を学べて感謝しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。まずは取り急ぎ、御礼まで。

3人の登壇者様およびパネリストゲストで入っていただいた銚子漁協の大塚様、

石毛様そして醤司の室井様にもよろしくお伝えいただければ幸甚です。

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和田 健 
教授,博士(文学)
千葉大学大学院 国際学術研究院 研究院長
        国際教養学部  学部長
     

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