つなぐまちづくりを、前に。ー OSUSOWAKEシンポジウム開催報告

11月 8日 金曜日。
2025 OSUSOWAKEシンポジウムを開催しました。
今年度のテーマは「共創型社会への貢献」。
「共創型社会」を「さまざまな背景をもち、立場の異なる一人ひとりが、関わり合い、共に幸せを創る社会」と定義したとき、市民、行政、あるいは教育は、どのように貢献しうるかについて、考えを深めていこうとするものでした。

基調講演では、伊藤 伸さん(構想日本 総括ディレクター、デジタル庁参与)を講師に迎え、「共創型社会に向けた地域からの挑戦」のタイトルで、市民が『自分ごと』として政治、行政に関わることの重要性、そのための工夫や手法、さらに共創×デジタルについて、それぞれ全国の事例と併せてお話いただきました。

2025.11.8 伊藤氏資料より

第3部のパネルディスカッションでは、銚子市 越川市長、千葉科学大学 藤本学長に加わっていただき、共創が生み出す未来社会について、それぞれのお考えを聴きしました。

銚子市総合計画と自分ごと化会議

越川市長から、伊藤さんが語られた「自分ごととして社会を動かす力」は、銚子市の総合計画のテーマ「握手」と深く通じ合うものとご紹介がありました。

総合計画が掲げる三つの基本方針――
・「わたしたちのまちづくり(市民自治)」
・「まちづくりのちから」の創造と活用
・「つなぐまちづくり」の具現化――は、
多様で豊かなつながりを紡ぐことを目指す銚子円卓会議の活動とも重なり、この地域が次の時代へと歩みを進めるための確かな指針であることを、改めて確認する機会となりました。

伊藤さんが総括ディレクターを務める構想日本では、全国各地で「自分ごと化会議」が展開されています。そこでは、能動的な市民参加を促す仕組みとして、対話の場づくりと無作為抽出を組み合わせ、幅広い民意を取り込む手法――いわゆる「くじ引き民主主義」への関心と実践――が推進されています。

2025.11.8 伊藤氏資料より

無作為抽出による対話の場は、行政との協働だからこそ可能な取り組みです。市民にとっては、政治や行政を身近に感じるきっかけとなり、行政にとっては、多様な市民の声に直接触れる貴重な機会となります。双方にとって有意義なこの仕組みが、今後さらに広がっていくことが期待されます。

▶教育がひらく共創の未来

藤本学長からは、社会づくりを支えている教育の重要性についてお話をいただきました。
全国で進められている「主体的・対話的で深い学び」は、まさにこれからの共創社会を支え、より良い未来を創り出す人を育む営みであることを、改めて共有することができました。

気を緩めると、あっという間に分断や孤立が進んでしまう現代にあって、ゆるやかなつながりを丁寧に紡ぎ続けることは、とても大切です。つながることで、一人ひとりの関心事が広がり、行動の範囲が広がり、「自分ごと」と捉えることができる範囲が広がるからです。
自分が一回り、さらにもう一回りと成長するたびに、思いがけない喜びや、誰かと心が通い合う瞬間が必ず生まれます。
その瞬間を重ねながら、まちの中に、そして社会全体にやさしい循環が育っていく未来を想像することができました。

2025.11.8 伊藤氏資料より

当日の講演の模様を公開いたします。定点での撮影となっております。ご了承ください。
伊藤氏のご厚意により資料も公開させていただきます。


おまけ:
同日、11月8日に開催された「第8回 植草学園 高校生プレゼンテーションコンテスト2025」で、市立銚子高校JRC部がグランプリを受賞したという、うれしいニュースが飛び込んできました。
テーマは『理想の共生社会をめざして』― 共感力が創る未来の社会:相手の気持ちを理解する ―。
夏のDELKUIでの体験をもとに組み立てられた発表だったそうです。
主体的な思考と活動。。。伊藤さんの「自分ごと化」のお話と重なります。
出る杭を伸ばす風土を、文化に!


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