OSUSOWAKE「おすそわけ」プロジェクトが始動いたします!

 

この度、千葉科学大学 木村ゼミと銚子円卓会議でOSUSOWAKE「おすそわけ」プロジェクトを行うことになりました。千葉科学大学で危機管理を専門的に学ぶ学生の「もっと多くの方に日常生活の中で備える意識と実践が広がってほしい」という思いからこのプロジェクトは生まれました。

 

 

 

【OSUSOWAKEのしくみ】

OSUSOWAKEは地域ぐるみで取り組む寄付型災害支援のしくみです。こちらの図をご覧ください。

 

 

 

例えば銚子らしい産品である缶詰を一例としてイメージしてください。まず銚子円卓会議は地元の缶詰企業さんとの協力関係を確認し、定価1000円程度の缶詰セットを購入する旨の契約を結びます。商品は災害時要請があったときに納品していただくことになります。そのため特別に用意する必要はなく、契約した数量を概念として保管しておいていただきます。次に参加費2000円で寄付にご協力いただける方を募ります。特典として、災害時行動マニュアルの進呈と私たちの開催するまちづくりワークショップへの無料ご招待を考えています。そして期間中に災害が発生しなければ寄付に協力いただいた方に缶詰セットが届きます。また、期間中に災害が起こりその地域から要請があった場合、その地域に缶詰セットを送ることになります。寄付にご協力いただいた方にはお礼と報告が届くようになっています。

 

送付のタイミングは災害発生から一週間、十日とたち日常を感じたいと思えるタイミングが望ましいと考えています。つまり緊急の支援物資を送るのではなく、日常を感じられて楽しめるものをおすそわけしたいのです。

 

 

普通の寄付とは違い、防災用ローリングストックは今までにはなかった革新的な災害支援です。

お金を寄付することももちろん良いのですが、どのように使われているかイマイチわからずその場限りになってしまうことがあります。しかし防災用ローリングストックは寄付金で購入した物品での支援になるため寄付の用途が明確であり、また定期的に寄付に参加することが促されるため日常で防災を意識することができます。災害が起きなければ手元に特産品が送られてくることもいいですよね。そして銚子市の経済も豊かになります。

 

 

そして7月28日、銚子市役所でOSUSOWAKEプロジェクトの記者会見が行われました。

千葉科学大学木村ゼミの学生10名が参加し、平野さんがプロジェクトの説明と質疑応答を行いました。

堂々とした発表、質疑応答での的確な回答から「このプロジェクトを成功させたい」という強い思いが伝わってきました。

 

今回は三か月実証実験として行いますが、本格的に始動し始めたら様々な世代の方々に楽しんでもらえるよう物品の種類を増やしていくことも考えているそうです。

 

記者会見を終え、これから本格的に広報活動や特典の災害時行動マニュアルの制作を進めていくそうです。

平野さんは

「ここからさらに頑張っていきたい。大学生の底力をみせたい。」と決意を語ってくださいました。

 

普段は防災に対しての意識は低く、今まで災害が起きてから自分の身の回りを心配していた私にとって

危機管理が常に身近にあり、意識している学生さんはとても刺激になりました。

このプロジェクトを通して私自身も、危機管理の意識を高めていきたいと思います。

記者会見に参加した千葉科学大学木村ゼミの学生の皆さん。

 

今後、防災ワークショップや防災講座が開かれる予定もあるそうです。ぜひご参加ください。