【銚子円卓会議まちづくりワークショップ vol1開催報告】

日時:2020年12月26日(土)13:30~15:00

場所:銚子市勤労コミュニティセンター2階ホール

講師・全体ファシリテーター: 仁平貴子氏(NPO法人6時の公共)

内容:
1 6時の公共とは(別添資料)
地方公務員がつくったNPO法人=プレイヤー間の翻訳者・媒介人
ミッション「自分たちのまちは自分たちでつくる」

2 まちづくり学習教材開発・普及
●2021年度、2022年度の新学習指導要領完全実施に向けて、ボードゲーム型のまちづくり学習教材「僕らの基地がほしいんだ~議会を動かす12ヶ月」を開発し、2020年11月にリリース。
●2021年4月以降、ファシリテーター要請講習会(リアル・オンライン)の開催を開始。普及に関わっていただける人材を育成し、学びの輪を広げていく。

<ねらい>
活用シーン例
【For 中高生】公民、公共(現代社会)・政治経済(地方自治「自分たちにできること」、人権保障「請願権」など)、主権者教育etc
【For 市民】まちづくりワークショップ(地域課題の発掘、政策形成、条例づくり・・・)、議会・議員の仕組み紹介etc

・地域のプレーヤーの存在、役割を知る
・地域住民の協働方法や民意の練り上げ方を知る(意見表明、アドボカシー)
▶自治体に意見やアイディアを伝える方法を知る
・地域の政策を実現させるための手法、ルール(法・条例)や計画の仕組みを知る
POINT:政治参加は投票だけではない!=子ども時代から政治主体になれる
=「地域住民」として政策形成に参画!
◎主体的市民? オーナーシップ(地域当事者性)とは?
それらが地域にもたらすプラスの影響
◎自らアクションすべき身の回りの課題は何か?
▷▷模擬 orリアル請願  ▶▶▶様々ある主体的なまちづくりへの関与の方法

<ねらい>【For 行政職員向け研修等】
・「市民」「行政」「議会」の関係性について知る
・「市民目線」を意識した仕事
・市民から寄せられた請願・陳情・日常的な要望等の「真の想いや背景」想像力を働かせる
・「公共性」の判断について基本的な考え方を知る


3 まちづくりとオーナーシップについて考える
まちづくり=地域のいろんな課題を解決したり、望む地域をつくっていくための様々な活動(6時の公共なりの定義)
オーナーシップ=”         ”

4 ゲームプレイ後の振り返り・まとめ ~地域の民主主義をぐるぐる回すために~

参加者アンケート:
講義を受けての率直な感触を5段階で教えてください(5高い → 1低い)
■全体を通しての満足度  4.31
■ゲームのおもしろさ・楽しさ 4.36
■ゲームの仕組みのわかりやすさ 3.6
■ゲーム自体からの学びの要素 4.2
■自分のこれからのアクションへの影響 4

印象に残ったこと:
▷行政職員ではあるが、住民・行政・議会の関係性が分かりにくいと感じる。またこれらの関係性がピックアップされる機会はネガティブなものであることが多いと感じる。(陳情や請願の成功事例を目にすることがあまりない。)そのため地域のつくり方を直接的に理解するために非常におもしろい仕組みだと思った。子供たちだけでなく住民、行政職員も一度体験できる機会があれば良いと思う。

▷自分は行政の職員であるが、それと同時に一市民でもあるので、講義を通じて重要な人のつながりや課題を自分ごとととらえることを再認識できたと思う。

▷ゲームを通して様々な人々とのつながりをもつことで大きな力を生み出すことができるということは改めて大切なことだと思いました。

▷(ゲームと)オーナーシップ=自分ごと化の紐づきがあまりピンとこなかったので、もう少し具体的な事例を交えてお聞きしたかった。

▷カードの人物の職業の影響力を考えながらゲームを展開するおもしろさに気がつかなかったです。

▷カードをつなげていくのに、つい青い矢印にとらわれがちですが、声や調整力のカードをつなげていくことが大切だとわかりました。ロジックだけではゲームでも、実際の”セイガン”にもつなげられないとわかりました。

▷複雑な社会のしくみが楽しいゲームになるとは驚きでした。教科書と向き合うだけの授業ではなくゲームを通して学べるというアイディアはすばらしいと思います。

▷請願するには多面的な知識またはそれを有する人々の協力や合意を得てひとつにまとめる「力」が必要である。個人としての力、魅力も。

コロナ禍で人と交流する機会が少なかったため多世代の方々と交流することができ、とても良かっです。またゲームを通じて社会の構成には自分以外にもたくさんの人が関わっていることを学ぶことができました。

公務員、役所の職員と聞くと、少し堅苦しいイメージを持ちがちであったのですが、今回6時の公共の方々の取り組みやゲーム開発の背景に触れることができたことで、「役所の仕事」のイメージが変わったように感じました。行政、議会それぞれの役割に興味が生まれたこと、そして何より私たち市民が地域づくりにどのように関わっていくのかについて、新たな視点で考えるようになるきっかけになると感じました。

個人的には、銚子円卓会議のインターンとして参加者同士のつながりを深めの声掛けなどコーディネーターの役割があまり果たせなかったなぁと感じています。
次回1/9の高校生を対象としたワークショップでは自主的に考えて行動をしていきたいと思っています。

銚子円卓会議インターン 塚口玉英

 

私の感想は全体としての雰囲気は非常に良かったと感じた。

様々な業種、年代が入り混じる中でゲームを通じて交流ができたということは各々にとって大きな利点があったと思う。また色や数字で判断ができるゲーム内容だったため、小学生から社会人と幅広い層に受け入れられやすいと感じた。

しかし惜しいと思った点は殆どの人がゲームのゴールやルールに注目していたことだ。このボードゲームではカードの内容とそのつながりが重要だ。私自身ゲームの形式に囚われて、色や数で純粋に楽しんでしまっていた。インターンとしてはより俯瞰でみて問題点を認識すべきだったと思った。

請願(セイガン)と言うものがあること、請願を提出するためにはどのようなことが必要なのか、を知れるゲームだから、次回の高校生を対象としたワークショップでは課題を認識できた我々インターンが方向性を示せるようにしたい。

6時の公共の仁平様の話を冒頭に聞くだけでも私は公務員への印象が一気に変わった。短い時間で公務員がどのような活動をしていて、同時に公務員として以外の活動もしているということを内容とともに知ることができて、それだけでも有意義な時間だった。

銚子円卓会議インターン 上山敦広

 

【事務局_B】