ハロー!やかです。
自治体指定のごみ袋を使ったことはありますか?
銚子市では有料の自治体指定ごみ袋があり、普通ごみと資源ごみは指定ごみ袋に入れないと回収をしてくれません。
横浜市では指定ごみ袋がありません。初めて出会ったとき「これが噂の…有料ごみ袋!」と、カルチャーショックでした。今まで一度もごみ袋にお金を出したことがなかった自分としては、なぜ有料でごみ袋を買う必要があるのか疑問だったのです。
子育てをしている自分としては、家庭の出費を少しでも抑えたいのが本音のところ…。なぜごみ袋にお金を出さなくてはいけないのか?どのくらいの自治体が有料になっているのか?生活に欠かせないごみの問題。調べてみると、ちょっとディープで面白いことが分かってきました。
【目次】
そもそも自治体指定ゴミ袋ってなに?
全国には市区町村によって、ごみ袋を指定している地域があります。
銚子市もその一つ。普通ごみ(オレンジ色)と資源ごみ(水色)の2種類が、市内のスーパーやコンビニなどの取扱い店舗で有料販売されています。
指定ごみ袋の種類 | 袋の色 | 大きさ | 料金 |
---|---|---|---|
普通ごみ専用袋(大) | オレンジ | 45リットル相当 | 450円(10枚1包装) |
普通ごみ専用袋(小) | オレンジ | 20リットル相当 | 200円(10枚1包装) |
資源ごみ専用袋(大) | 水色 | 40リットル相当 | 200円(10枚1包装) |
資源ごみ専用袋(小) | 水色 | 20リットル相当 | 100円(10枚1包装) |
私が住んでいた横浜市では、透明か半透明の袋に入れていれば、袋は何でもオッケー。レジ袋に入れて出したり、スーパーや100均で売っているゴミ袋を買って来てゴミを出していました。

イオンで売られているごみ袋。イオンでは半透明のごみ袋(45リットル)が50枚入りで定価198円。
イオンのごみ袋と価格を比較すると、イオンが1枚3.96円に対して銚子市の普通ごみ袋は1枚45円(ともに45リットル)。どうしても銚子の指定ゴミ袋は高い印象があります。家計的には地味な出費です。
全国で8割以上の自治体が指定ゴミ袋を導入
しかし環境省によると、令和2年度の調査で82.6%の自治体が指定ゴミ袋を導入していることがわかりました。しかも人口が少ない自治体ほど導入率が高い傾向があります。
令和2年度バイオマスプラスチック利活用検討業務 報告書 – 環境省
指定ごみ袋を導入する自治体は年々右肩上がりで、そのほとんどが有料。ごみ袋の手数料を徴収することで、ごみ処理にかかる費用を住民が負担する仕組みです。
横浜市に住んでいる時は、普通ごみの処理費用など考えたこともありませんでした。しかし自分たちが出したごみを無料で回収、処理してくれていると考えれば、ごみ袋を購入する理由にも納得できました。
東総3市の広域処理でごみ袋の値下げに
有料とはいえ、銚子市の指定ごみ袋は価格の値下げを行ったばかり。
値下がりの理由は、銚子市・旭市・匝瑳市が新設した広域処理施設・東総地区クリーンセンターが運用を開始したことで、ごみ袋を統一化したことがきっかけです。
東総地区クリーンセンターでは、銚子市・旭市・匝瑳市のごみを高熱融解処理することで、資源化物質の取り出しや二酸化炭素の排出量削減、熱融解による発電も可能です。
各市内の処理施設が老朽化し、改装するよりもコストが削減できることから新設されました。
センターの導入にともない、3市の指定ごみ袋のサイズと価格を統一したことで、結果的に全ての市でごみ袋の価格が値下がりしました。新しい処理施設により、環境にも優しく、家計にも優しくなったことは住民としても非常に嬉しいですよね!
結局、銚子のごみ袋は高いの?
値下がりしたとは言え、1枚45円の普通ごみ袋は高いのか安いのか?
さらに調べてみると、北海道の指定ごみ袋に関する記事がありました。
室蘭市の指定ごみ袋は10枚800円。ちなみに道内トップクラスは士別市の1枚135円(45リットル)でした。
北海道は全体的にごみ袋が高い!銚子の1枚45円が安く感じてしまいます。
同記事で東洋大学名誉教授の山谷氏が調査した東京23区を含む全国815の市区の調査結果によると、ごみ袋を有料化している59%の市区において、ほとんどが1枚50円以下で販売されていることがわかりました(容量は40〜45L)。
全国市区町村の家庭ごみ有料化実施状況 (2018年10月現在) ー山谷修作ホームページ
結論として、銚子の指定ごみ袋は全国平均か、少し高めくらいの価格と言えそうです。
10枚800円の自治体もあることを思えば、私が今まで支払っていなかったことが恵まれた環境だっただけで、銚子の指定ごみ袋の料金には価値があるものだと感じてきました。
他の地域はどうしている?自治体ごとの指定ごみ袋制度
そのほか千葉県内では、野田市が指定ごみ袋の無料引換券を配布する制度や、千葉市がイオンテールと協力して有料レジ袋の代わりに市の指定ごみ袋を販売する施策を行っています。
また指定ごみ袋は自治体ごとにデザインも異なります。
多言語に対応したごみ袋や、雪の中でも見つけやすい色のごみ袋、環境に配慮した素材で作られたごみ袋など、自治体ごとの特色を感じることができます。
家中が資源ごみの山!回収頻度の少なさと家庭ごみの排出量
他にも移住してから感じているごみ出しルールの驚きとして、資源ごみ回収日の少なさがあります。
我が家は夫婦そろって晩酌をするので、缶ビールの消費がとっても多いのです。銚子市では月1~2回程度の缶ごみ回収を行っていますが、我が家にとっては缶ごみが自宅に溜まってしまい、家の外にごみ箱を設置することにしました。
ところが銚子は風が強く、特に我が家はキャベツ畑と風車の街。紐でぐるぐる巻きにして括り付けても、よく吹っ飛んでいってしまうので困っています。飛ばないように業者用のごみ箱を買うか悩みましたが、賃貸なので購入する決心がつかないまま…。
本当はビールを飲む量を減らせばよいのですが、晩酌が生き甲斐の一つなので苦しいところです。ビール好きのみなさん、なにか良いアイディアはありませんか?
また子どもがミルクを飲むためにウォーターサーバーを使っているので、水が届く度に段ボールの山が出来てしまいます。段ボールは外に出すと雨に濡れてしまうので、どうしても屋内においておくしかありません。みなさんは、段ボールの保管や、段ボールを減らすために何か取り組まれていることはありますか?
今回は指定ごみ袋の価格について取り上げましたが、改めて自分たちのライフスタイルを見直すきっかけにもなりました。みなさんはどのように思われましたか?ぜひコメントもお寄せください♪
やか/イノウエアヤカ1992年生まれ。横浜出身・銚子在住。
2011年、大学入学時にロックバンド・phonegazer(フォンゲイザー)を結成。ボーカルとして作詞・作曲を担う。同年、音楽ライターとしてフリーで活動開始。2015年にライブハウスシーン情報サイト・OTOZINEを創設、編集長を務める。2016年のバンド解散後、広告制作プロダクション、業界新聞、地方公務員へと転職し、クリエイティブと地域活性化の関わりに関心を持つ。
結婚、出産、実母の急逝、心身の不調などが続き、2022年10月、千葉県銚子市へ移住を決意。現在、脱サラ漁師の夫と長男の3人で、スローライフを大切に人生をリスタートしている。