鈴木社長から奥様の訃報を知らせるメッセージを受けったときの驚きは今でも言葉にできません。
ご葬儀の後、約1ヵ月で迎えたインターン生。彼女たちの挑戦を常に冷静に見守り、誰に対しても自然体で変わらず優しく接する社長のお人柄にはただただ感じ入るばかりでした。
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企業名:(株)浜鈴総芸
プロジェクト名:日本一の門松(かどまつ)供給地の課題に、とことん向き合う究極のコミュニケーター募集!テーマは「半端ない量の残った「竹」をどうする!?」
プロジェクト詳細:https://www.project-index.jp/intern/17221
事業内容:廃材である竹の処分に関する調査、及び企画提案
インターン生:奥村芙美子(公立鳥取環境大学 環境学部2年)
インターン生:土門美菜(慶應義塾大学 商学部2年)
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今思い返しても不思議に思うことが1つあります。

それは昨秋、このインターンシップのお話をいただいた時、私の中ではほぼお断りするつもりでいました。
その大きな理由は年明けに亡くなることになる妻の容体がこのころから悪くなり始めたからです。
それに、門松前ということもあり頭の中はその2つでいっぱいでした。

なんと言って断ろう…とか考えながら打ち合わせ先へ向かいましたが、会合が終わってみれば引き受けている自分がいました。
しかも、2人も受け入れることになるという…これが噂のDELKUIマジック(笑)

そして年が明けて葬儀も終わり…インターンシップがスタートしました。

弊社の課題である「竹端材の利用法」は予想通りの難解さでしたが、それ以上に私達を悩ませたのは2人でやる意義と意味でした。

2人とも専攻も性格も全く異なるタイプだったため、はじめの一週間は各々自由にやらせ二週目から一緒にやらせてみました。上手くいけば2倍3倍の速さで進展するのではないかと思いましたがこれが逆効果で(笑)お互いが遠慮しあい個々の良さを消してしまう結果になりました。

でもこれはやってみてわかった事なのです。今回の2人、すくなくともその時点での彼女たちには合わない方法でした。このインターンシップが例えば1年間とか長いスパンであれば2人3却もありなのかもしれませんが。

そこに気付いたのがラスト一週間、ちょっとヤバいなと思いました(笑)

おそらく学生達としては「竹の斬新な利用法」を最後まで探りたかったかもしれませんが、そこを我慢してもらい一人は「竹粉」、もう一人は「竹炭」で徹底的に調べてほしいと会社側からお願いをしました。

そこからの一週間は早かった…いや速かったです。会社と学生達の歯車ががっちり噛み合った一週間でした。この頃から朝のミーティングも別々に行うようにしました。

斬新な利用法に固執して将来的に実現が難しい答えを導くよりも、より弊社と地域に根差した結論を見事に見出してくれました。
報告会当日二人の「娘」の堂々とした発表を聞きながら、断ろうとしていた自分~今日までを思い出し泣きそうになりました。

この一か月間の出来事は会社はもちろん、私にとっても大変勉強になりました。これは受け入れ企業にしか得られない目に見えない財産です。

今回、弊社を受け入れ企業として選考し協力してくださった関係団体の皆様方、皆様のきめ細かなサポートなくしてこの結果は得られませんでした。この場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

そして、全国数あるインターン先から弊社を選んで応募してきてくれたモンちゃん、ふーみん!本当にありがとう♪

銚子が恋しくなったらいつでも遊びにきらっせ~

▼アクション宣言!▼
・「竹粉」と「竹炭」は土壌改良剤として弊社の即戦力になる
・粉砕機と無煙炭化器の購入を検討中
・連携企業とも商談中

【(株)浜鈴総芸  社長 鈴木浩之】